清池の石鳥居 |
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清池の石鳥居 |
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名 称 | ・清池の石鳥居 |
読み方 | ・しょうげのいしどりい |
祭 神 | ・− |
場 所 | ・山形県天童市大字高擶北字鳥居 |
建築年 | ・平安時代後期(推定) |
種 類 | ・明神系八幡鳥居 |
材 質 | ・石製(石英粗面岩質角礫凝灰岩) |
形 状 | ・高さ3.87m、笠木の長さ5.91m、幅3m、柱の太さ2.79m |
製作者 | ・− |
奉納者 | ・− |
文化財 | ・山形県指定文化財 |
評 価 | ・★★★★★★★★☆☆ |
感 想 | ・部材が無骨で素朴、如何にも古い形式の鳥居という印象を受けます。周囲が畑地や工業団地となりやや景観的な赴きが失われていますが、桜の名所でもあります。 |
備 考 |
清池の石鳥居:由来・歴史・概要
・清池の石鳥居は「元木の鳥居」「成沢の鳥居」、あるいは「六田の鳥居」と共に「最上の三鳥居」に数えられています。
出羽国に古代の官道が開削されると、延長5年に編纂された「延喜式」によると最上、村山、野尻、避翼、佐芸、遊佐、蚶方、由利、白谷、飽海、秋田に駅家が設けられた事が記されており、この官道から山寺立石寺までの枝道があったと推定され、清池の石鳥居は山寺の鎮守社である日枝神社の鳥居としてこの道筋を跨ぐように設けられたと考えられています。 清池の石鳥居と山寺立石寺との距離はかなりありますが、周囲には目ぼしい神社や霊場が無い事からも可能性は高いと思われます。 山寺立石寺は寺伝によると貞観2年に清和天皇の勅命により慈覚大師円仁が開創したと伝わる天台宗寺院で、天台宗の総本山である比叡山延暦寺の守護神が日吉大社である関係性から天台宗寺院の鎮守社は山王信仰を強く影響を受けた事から山寺立石寺でも日枝神社が勧請されたと思われます。 山形県に残されている元木の鳥居や成沢の鳥居、三百坊の鳥居も遠方で信仰の対象となっていた瀧山の登拝口に位置してる事からも、当時の山形では信仰地の入口として石鳥居を配する文化のようなものがあったのかも知れません。 その後、日枝神社の鳥居としての役割がなくなり、人々の記憶にも失われましたが、存在感だけはあったようで、当地は鳥居原と呼ばれ、江戸時代末期に編纂された「最上名所名産名物番附」にも名物石の番付でその名が記されています。
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清池の石鳥居:付近地図 |
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