新保春日神社の鳥居

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新保春日神社
新保春日神社
新保春日神社
名 称 ・新保春日神社の鳥居
読み方 ・しんぼかすがじんじゃのとりい
祭 神 ・天児屋根命、姫大神、武甕槌命、経津主命、彦太命
場 所 ・福井県坂井市三国町新保
建築年 ・元禄8年
種 類 ・明神鳥居(台輪鳥居)
材 質 ・石製(花崗岩製)
形 状 ・総高436.4cm、柱間330.0cm
製作者 ・−
奉納者 ・新保浦の船主上林武兵衛延雪
文化財 ・坂井市指定文化財
評 価 ★★★★★★★☆☆☆
感 想 ・旧坂井郡内に鎮座している神社の鳥居の多くが笏谷石と呼ばれる緑色凝灰岩製が占めているものの、当社では花崗岩が採用され、花崗岩製の鳥居としては旧坂井郡内最古の鳥居と評されています。当社に鳥居、石祠、三面八臂弁財天坐像を奉納した上林武兵衛延雪は相当な富を得ていたようで、万治2年には青森県今別町に鎮座している今別八幡宮にも一対の石造狛犬を奉納し日本海を北前船を通して幅広く交易していた事が窺えます。
備 考
新保春日神社:由来・歴史・概要
・新保春日神社が何時頃開創されたのかは判りませんが、当初は阿古江新保浦に鎮座していたとされます。

延暦年間の大暴風雨によって阿古江新保浦が砂に埋まった事から住民が泥原新保浦へ集団移住する事になり、それに伴い現在地に遷座しています。

天慶7年に大和国に境内を構えていた龍蓋寺の僧侶である雲光和尚が社殿を再建し片岸神社を勧請し相殿としています。

片岸神社は天平勝宝年間に開創されたと伝わる神社で、修験道の高僧である泰澄大師が別当寺院である灌頂寺を開山し北国第一の霊場として信仰を広げ延喜式神名帳に式内社(論社)として記載されています。

境内がある新保浦は北前船の拠点の一つだった事から、海運関係者から篤く崇敬され、多くの神宝が寄進されています。

明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏教色が一掃され、明治5年に足羽県の郷社に列格し、同年に敦賀県の郷社に列格しています。

本殿は貞享元年頃に造営された建物で、三間社入母屋造り、銅板葺き、桁行3間、梁間2間、正面3間向拝付、旧彩色仕上げ、福井県指定文化財に指定されています。

境内社厳島神社の石祠(願主:新保浦 上林武兵衛延雪・総高220cm)と、安置されている銅像(三面八臂弁財天坐像・願主:新保浦 上林武兵衛延雪・像高22.9cm)は元禄4年に制作されたもので坂井市指定文化財に指定されています。

例祭で奉納される「いざき」は、文禄・慶長の役で水軍に従事した当地の船頭水夫が取得したとも伝わる祝い唄で坂井市無形民俗文化財に指定されています。

新保春日神社の北前船の航海安全を祈願した本殿と北前船船主らが奉納した石造物は貴重な事から日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間〜北前船寄港地・船主集落〜」の構成文化財に認定されています。

境内社は金刀比羅神社、事代主神杜、八幡神社、厳島神社、磯前神社、天照皇大神宮。

祭神は天児屋根命、姫大神、武甕槌命、経津主命、彦太命

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