| ・湯郷温泉(岡山県美作市)の開湯は貞観2年(860)、慈覚大師円仁が作州行脚により当地を訪れた際、傷ついた白鷺(文殊菩薩の化身とも)が湯浴びをし傷を癒したのを見て発見したのが始まりとされます。
ただし、8世紀初頭に定められた美作国設置された際、当地域が塩湯郷と名づけられていた事から、遥か以前から温泉の存在が知られ、奈良時代には貢物として朝廷にも献上していたと伝えられる事からも中央にも聞こえる名湯だったと思われます。
中世に入ると温泉利用者からの旅銭が貴重な収入源になった事から歴代領主が保護に努め、特に地頭である後藤豊前守藤原季理良貞は「美作国塩湯郷地頭職掟」を定めています。
美作国守護職の赤松政則も温泉を好んだ1人で記録に残っているだけでも長享2年(1488)と延徳2年(1490)に湯郷温泉を利用しています。
江戸時代に入ると津山藩主森家が度々利用したとされ守護神である湯神社(当時の塩湯社)には寄進を受けていました。湯郷温泉は奥津温泉、湯原温泉とともに美作三湯に数えられています。
湯郷温泉の泉質: ナトリウム-カルシウム-塩化物泉(低張性弱アルカリ泉)
湯郷温泉の効能: 皮膚炎・婦人病・リュウマチ・貧血症・消化器病・神経痛等
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