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龍泉寺:由来・歴史・概要
・龍泉寺が何時頃開創されたのかは不詳ですが、伝承によると平安時代に真言宗の開祖である弘法大師空海が当寺を訪れたと伝えられています。
記録的には永禄年間(1558〜1570年)に小此木紀伊守が開基となり心海法印を招いて開山しています。
天保3年(1832)には田原藩士渡辺華山が藩主三宅家の家譜編纂の為、三宅家が以前支配していた三ヵ尻村の調査を行い、その際に当寺を訪れています。
渡辺華山の三ヵ尻村の調査は20日間に及び、その傍ら「龍泉寺本訪?録」を書上げ仁王門の松図格天井絵、双雁図を描いています。
「龍泉寺本訪?録」は渡辺華山が三ヵ尻村の実地調査を行った報告書を実弟渡辺如山と弟子山本梧庵が模本したもので、当時の北武蔵地方の農村の様子を伝える資料として貴重な事から昭和30年(1955)に埼玉県指定文化財に指定されています。
「松図格天井画渡辺崋山筆」は縦40.5cm、横40.5cm、杉板、外側金泥、内側胡粉、「松図」、貴重な事から昭和30年(1955)に埼玉県指定文化財に指定されています。
「紙本淡彩双雁図」は渡辺崋山が描いたもので縦123.1cm、横56.5cm、二幅対、一幅に一羽ずつの雁を描いた優作で、貴重な事から昭和35年(1960)に埼玉県指定文化財に指定されています。
境内がある「三尻観音山」は地質学的にも貴重で、松や楢、櫟等が植生、ニッコウキスゲの自生地として貴重な事から昭和30年(1955)に熊谷市指定記念物に指定されています。
山門は天保4年(1833)に建てられた建物で、切妻、桟瓦葺き、一間一戸、薬医門形式。
仁王門は天保3年(1832)に建てられた建物で、切妻、銅板葺き、三間一戸、桁行3間、梁間2間、八脚単層門。
観音堂は延享4年(1747)に建てられた建物で、木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、妻入、正面1間軒唐破風向拝付、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。
関東三十三観音霊場第29番札所。関東八十八ヶ所霊場第83番札所。忍領三十四所第29番札所。幡羅郡八十八ヶ所霊場第38番札所。彩の国武州路十二支霊場子霊場。御詠歌:さやまなる りゅうのいずみを たずぬれば ごうまふどうの おじひあふるる。
龍泉寺(埼玉県熊谷市三ケ尻):動画
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