藤間家住宅

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藤間家住宅

名 称 ・藤間家住宅
読み方 ・ふじまけじゅうたく
場 所 ・島根県出雲市大社町杵築南
備 考
藤間家住宅:由来・歴史・概要
・藤間家は江戸時代に松江藩の御用商人を担っていた家柄で、酒造業を生業としながら北前船により廻船業を行い蝦夷地の松前から長崎にかけて手広く商圏を広げていました。

格式も高く、松江藩からは武士と同等の名字帯刀と五人扶持の士分格が認められ、出雲大社神領杵築6ヶ村の大年寄、大庄屋も兼任していました。

又、出雲大社は松江藩主や重臣、石見銀山代官の参拝や代参が頻繁に行われた為、身分が高い人物が利用する宿所や休息所が必要だった事から大村家、藤間家、柳原家等の4軒程度が御用宿を務めていました。

その為、御用宿を担う家は本陣に準じた造りや格式、意匠等が求められ大黒柱は、全国一の太さとも云われています。

慶応4年(1868)に天皇の代参として山陰道鎮撫使である西園寺公望卿が出雲大社に訪れた際、松江藩の命令により、元々あった御成門を取り壊し、改めて勅使門を新築、それが現在までその姿を伝えています。勅使門はこけら葺き、一間一戸、平唐門形式、鬼板には天皇家を示す十六弁の菊花門が彫刻、貴重な事から昭和62年に島根県指定文化財に指定されています。

又、主屋は江戸時代初期に建てられた建物で、当時の豪商建築の遺構として貴重な事から附絵図面11枚と共に勅使門と同じく島根県指定文化財に指定されています。

参考:唐門:島根県編

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